WORKSドリームポークの仕事
自社農場で、3世代のケンボローを育てる。
子豚をうむ母豚。母豚の親豚であるおじいちゃん、おばあちゃん豚。人工授精のための父豚。肉豚となる子豚。みんなケンボロー豚です。低カロリー・高たんぱく質な豚種で、さっぱりとした脂身とやわらかい肉質がケンボロー豚の特徴です。
高い安全性を保つ養豚場は、近年、母豚や精液を外部から購入しません。ドリームポークも自社農場で交配・生産することで、病気にかかりにくく出産につよい種豚を育てています。
子豚のために、母豚をケアする。うまれてから20日間で離乳する子豚の育成はデリケート。常に様子を伺いながら、発育が遅い子には出がよいお乳を優先的に飲ませるなど、適切に対応します。同時に母豚のケアも。じつは子豚の成長には、母豚が餌をきちんと食べ、お乳を出せることがいちばん重要なのです。
まだまだミルクが飲みたい子豚たち。
離乳したての子豚は母豚が恋しくてたまりません。母豚と離れたストレスや、豚舎移動時の体温変化、子豚同士のはじめての共同生活などによって食欲が落ちることも。
これから元気に育ってもらうためにも、ごはんをしっかり食べることを覚えさせます。
離乳後~17日間は、母乳に似た液体ミルクや粉ミルクを与えます。栄養の割合を前・中・後期で段階的に変えることで、子豚は成長に合わせた栄養を摂取できるのです。
パワフル、おっとり、なきむし。
気分はまるで子豚の保育士さん。離乳後の子豚は、性格も成長スピードも豚それぞれ。 成長が遅い子は隔離して個別に育てるなど、すべての豚が等しく健康に育つよう、あらゆる気配りがかかせません。また、母豚から離れたばかりでストレスを感じやすい子豚は体調を崩しやすいもの。部屋の温度と湿度を、子豚の成長に合わせて0.5度~1度ずつ毎日調整し、風邪をひいたり食欲が無くならないように気をつけます。
十勝をささえる。十勝にささえられる。
毎日の餌は自社設備で配合するリキッドフィード。地元十勝の乳製品メーカーから「ホエイ」を、同じく十勝の製菓会社等から規格外の製品を買い取り、独自に混ぜ合わせた餌は、豚への高い栄養効果をもたらします。
また、豚ふんをたい肥化して地元の農家へ。養豚業を通じて循環させることで、地域の“もったいない”を解消しています。
まほうの液体「ホエイ」のひみつ。チーズづくりの過程で排出される「ホエイ」。生きた乳酸菌や乳糖を含んだ、栄養満点のまほうの液体です。あまい匂いでおいしいホエイは、豚のお気に入り。
食欲増進と栄養効果、さらには豚独特のくさみを消し、脂身までまろやかにしてくれるのです。